スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--
スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Page up▲

ノルンノネットは何故くそなのか

2016/06/04(Sat) 21:11
乙女ゲーム

ノルンノネット(http://www.otomate.jp/norn9/
2013年5月30日にオトメイトより発売された乙女ゲームです。
私は散々ツイッターでノルンノネットはくそと言っていたのですが、ただたんにこき下ろすのは芸も説得力もないので、折角なのでブログにします。

こちらが公開されたティザームービーです。これよりも前に、音楽とテキストだけのムービーがあった記憶があるのですが、そちらは見つかりませんでした。



この動画のBGMにもなっている「空飛ぶ鳥は自由を唄う」 に惹かれ私は公式サイトでまだスチルもサンプルボイスも公開されていない状態のノルンノネットを予約しました。
発表時はただただ楽しみだったのに、シナリオ付きスチル、サンプルボイスの台詞、世界観のページで紹介されるひよこが公開されるたびに期待は不安に変わっていきます。

乙女ゲーというのは、3つほど種類があって、数周して真相を紐解くような練られた物語を楽しむシナリオ重視型、キャラクターと主人公との恋愛過程を楽しむキャラ萌え型、ゲーム性があってさまざまな攻略の仕方を楽しめるゲーム型です。
具体例をあげるとすれば、
シナリオ重視型 夏空のモノローグ、絶対階級学園 
キャラ萌え型   パニックパレット ひめひび 三国恋戦記
ゲーム型     ときめきメモリアルGS、金色のコルダシリーズ
だと考えます。もちろんきっぱり別れず型をまたぐ作品もあります。

ノルンはこの分類でいけば、最初はシナリオ重視型に分類されるかのように思いました。主人公が3人いるので、各主人公視点から物語を見ていくことで、ある主人公ではわかりえなかった真実をある主人公が知る…といった感じで。
実際は、シナリオ重視型になろうとしてなり切れないどころか足を踏み外したあげくキャラ萌え型にどうにかしがみついている作品だと感じます。


テーマ・世界観について
『懐かしい。でも、何か違う--------。』
ノルンノネットの時代設定は「大正時代」です。しかし、平成時代からタイムスリップをしその大正時代に来た少年・空汰はこの大正時代に違和感を覚えます。世は大正時代、街を行く人は古めかしい着物を身にまとっているのに、空を飛ぶ大きな球形の船を見て、むしろ平成よりも進んでいると感じる。船の中の図書館の空いた2類の棚。
後に空汰の違和感、予想は正しかったと判明します。
ノルンノネットは行き過ぎた文明の技術とそれに伴う戦争の悪化から、世界(国連のような団体)が文明を無に帰す、文明の初期化 通称リセットを行う。 世界はこれからの時代を担う若者たちに能力を与え、能力を与えられた者たちは世の現状を知り、リセットを行うか否かの判断をする。
空汰が平成時代からトリップした大正時代は、4回ものリセットを終えた後の西暦で言えば8000年を超えたあとの世界だった。

このテーマ・世界観については私はとても面白いと思います。風呂敷の広げ方はとてもきれいです、ノルンノネット。
ただこのテーマをたたむだけの力をシナリオライターが持っていなかった。

本編について

恋愛面
キャラによって落差が激しいですが、それでも感じるのは 「能力をうまく使っている」ということです。
たとえば、未来を見る能力を持つ朔也というキャラは、結界を貼る力をもつ深琴の攻略キャラクターです。
小さい頃、病弱で彼女に守られてばかりであった朔也はあるとき自分の未来が不意に見えます。
それはとても幸せな未来で、その未来を見た朔也はその内容を深琴に喜々として話します。
内容は「自分が大好きな人(深琴)を守って死ぬ」こと。いつも守られていてばかりだった自分が、やっと彼女を守れる。
朔也は、彼女を守れるなら自分は死んでも、それで幸せだと感じていましたが、深琴はそうではありませんでした。
幼い深琴は朔也から彼が死ぬという話を聞かされ、泣いてしまいます。死なないでほしいと。
朔也は未来が見えますが、未来は小さな歯車の組重なりで、その歯車を一つずつ変えていけば変えることができます。
わかっている歯車は「好きな人」を「守る」ということ。その歯車さえ変えてしまえば、朔也は死なない。
そしてその日から、朔也と深琴の間には約束ができました。「朔也は好きな人をつくらない、深琴を好きにならない」
こんな二人が様々な出来事を経験し、無事どちらも死ぬことなく結ばれるルートが朔也ルートです。

これだけ聞いていればいい話じゃん!と思う人もたぶん多いと思います。いい話なんですよとっても。

他にも「テレパシー」の能力をもっている乙丸が、ヒロインの七海に自分の恋をする気持ちを伝えるため、七海の手をとり自分の感情を彼女に伝えるシーン。手のひらから、愛しいと思う気持ち触れたいと思う気持ち、切なさや胸の痛さが伝わるところもとっても素敵でした。
最弱の「水」が、自分の体力を削りながらも、暴走する最強の「炎」であるヒロインに立ち向かったりするシーンも、「緑」を操り育てる能力者と、その「緑」をすべて焼き尽くしてしまう「炎」の能力をもったヒロインの葛藤、
「夢」を見せる能力の持ち主が、死ぬ間際の最後の力を振り絞って、ヒロインを自分が生きている優しい夢の中に閉じ込めて、夢の中の自分に笑いかけるヒロインを見ながら死にゆく姿だとか「能力」を使った恋愛表現・恋愛イベントに関してはノルン、とってもいいと感じます。

じゃあ何が悪いんだよ!というと能力面外の恋愛と、風呂敷のたたみ方です。

公家の箱入り娘、深琴ちゃんは「知らない男の誘いに乗るほど安い教育は受けていないわ」と格好良く宣言しますが、朔也ルート以外ではすぐ股を開きます。性行為があるから悪いとは一概には言えませんが、段階というものがあるんです。大抵の乙女ゲームでは、ゲームの最後に告白をして付き合ってエンディングを迎え、エピローグで付き合った後の後日談などが描かれます。要するに、そのゲームは恋をするのに時間をかけて丁寧に心理描写をしてちゃんと段階を踏むから納得することができるんです。ほかのゲームがまだ会話のちょっとした言葉でときめいてるくらいの時に、ノルンノネットではもう事が済んでいるんですよ。こちらが あれ、そんな好きだった…?いつそこまで仲良くなったの・・・?と困惑するレベルで。もっと言えばセックス以外にもやることあるでしょ。それをこれから書きます。
性行為のかわりにやってほしいことは、物語の広げっぱなしの風呂敷をたたむことです。朔也ルートではリセットはしーない!はい終わり幸せラブラブ!タイムスリップした空汰についてはその後の動向にすら触れない。6000年も前からトリップしてきた少年空汰はどうなったの…?とか、テレパシーの能力者・乙丸のルートではリセットすら話に出てこない。船から二人で逃げ出し駆け落ち生活。金の出どころ?通りすがりの金持ちが自分の金で自分の代わりに旅をしてほしいと頼んできたからその人の金つかって世界中旅行しま~す。残されたメンバー?なんかまあ元気やってるらしいよ。とかあまりにもたたみ方が雑すぎる。

それならば、文明初期化という設定をなくし、「能力をもって生まれたものたちの恋物語」にしたほうが何倍もいい。
リセット関連がなくなれば、空汰は登場しなくてすむし、リセットをする・しないどっちにしても もっと慎重な審議が必要では?なんて突っ込みもこない。いうなれば、とても面白くて集客する力があった世界観こそが物語全体の足かせになっているのだと感じました。

断言してもいい、リセットをなくして 能力者が集まる学校での恋愛ゲームにしたら乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーに選ばれるまでのゲームにはならなかったと。


褒められるべき点

背景・BGM・キャラ立ち絵ともに私はとてもいいと感じます。
ティザームービーや他の雑誌などには大々的に取り上げられ、FFなどの音楽を手掛ける植松さんがBGMを作曲などと言われていますが、これはサントラを買えばわかるのですが一曲だけです。
ですが私はケビン・ペンギンさんの曲もとても好きです。
どの曲も透明感と、小さな隙間から差し込む光、といった印象を受けます。
ひっそりどこかに隠れたコンクリートの壁が半分ほど壊れた廃墟、壊れた壁から差し込む光を浴びる小さな緑の芽のような、でもこれって消えていった文明と若い能力者ともいえますし、本当世界観とBGMはぴったりあっています。背景も。


ノルンノネット、悪いところばかりではありません。しかし、もし私が買った初回限定盤を定価で買うと言う人が現れたら迷わず売ります。

スポンサーサイト

trackBack(0) | Comments(0)

Page up▲

Designed by mi104c.
Copyright © 2016 そらをみにいく, all rights reserved.
Calendar
05 | 2016/06 | 07

sun

mon

tue

wed

thu

fri

sat

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

Page up▲

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。